你好!台湾在住のしゃおみーです!
台湾には、素晴らしい絶景や原住民の文化遺産など、世界遺産になりうるものがたくさんあります。
しかし、台湾はユネスコに未加入のために、世界遺産がいまだひとつも指定されていません。
今回は、国が定めた登録前の「潜在的世界遺産候補」を15箇所まとめて紹介します!
近いうちに世界遺産になるかも?
そんな穴場スポットを訪れるなら、今のうちがおすすめです♪
・台湾の潜在的世界遺産候補:②玉山國家公園(玉山国家公園)
・台湾の潜在的世界遺産候補:③棲蘭山檜木林
・台湾の潜在的世界遺産候補:④大屯火山群
・台湾の潜在的世界遺産候補:⑤澎湖玄武岩自然保留區
・台湾の潜在的世界遺産候補:⑥阿里山森林鐵路
・台湾の潜在的世界遺産候補:⑦臺鐵舊山線
・台湾の潜在的世界遺産候補:⑧水金九礦業遺址
・台湾の潜在的世界遺産候補:⑨烏山頭水庫
・台湾の潜在的世界遺産候補:⑩金門戰地文化
・台湾の潜在的世界遺産候補:⑪淡水紅毛城と周辺歴史建築群
・台湾の潜在的世界遺産候補:⑫澎湖石滬群
・台湾の潜在的世界遺産候補:⑬蘭嶼集落と自然景観
・台湾の潜在的世界遺産候補:⑭馬祖戰地文化
・台湾の潜在的世界遺産候補:⑮卑南遺址
台湾の潜在的世界遺産候補:①太魯閣國家公園(タロコ国家公園)
太魯閣國家公園(タロコ国家公園)は台湾の国立公園です。
総面積は9万2000ヘクタールほどの、広大な自然が広がる地区です。
花蓮県、台中市、南投県にまたがる形で位置しています。
公園内のタロコ渓谷は"立霧渓"といって、河が大理石の岩盤を侵食して形成された大渓谷。
神秘的な渓谷の風景と水の美しさで、台湾の中でも特に人気のある観光地です。
太魯閣(タロコ)の地名は流域の台湾原住民族である太魯閣族の言葉で、「連なる山の峰」という意味から名前がついているそう。
この広大な太魯閣國家公園内で名所とされているのは、
◆九曲洞
太魯閣渓谷でもっとも素晴らしい景観が見られる場所。
◆長春祠
台湾の中央部を東西に横断する自動車道「東西横貫公路」の工事中に殉職した212名の霊が祀られている場所。
◆燕子口(トンネル)
岩壁に多くの小さな洞穴があり、そこで無数のツバメが巣を作っているため燕子口と名付けられた。
◆慈母橋
赤い総大理石造りの橋。
自然の中に真っ赤な色が映える場所。
◆天祥
公園敷地内で宿泊・飲食の施設が集中している場所。
標高480m程に位置している。
もともとこの場所は、タロコ族の言葉でヤシの木のような樹木を意味する「タビト」と呼ばれていて、日本統治時代もその名が継承されていました。
また、かつてこの場所には台湾総督・佐久間左馬太を祀った「佐久間神社」がありましたが、現在は文天祥の像があります。
◆錐麓大断崖
高さ200mの大理石の1枚岩がそそり立っていて、美しい絶景が拝める。
◆白楊瀑布
天祥から中部横貫公路を900m西に歩くと白楊歩道への入口のトンネルがあり、白楊歩道を約2.1 km歩くと白楊瀑布に到着する。
白楊瀑布も大きな滝で美しいですが、白楊歩道も神秘的な人気スポット。
アクセス
公園内の移動は、昼間のみバスが1時間に1本程度で運行しています。
東部幹線花蓮駅〜新城(太魯閣)駅〜天祥駅
所要時間は、天祥行き1時間15分、花蓮行き1時間で公園内の経路が一部異なります。
主な見どころにはバス停があり、1日券と2日券も販売されています!
天祥までの観光、昼食、アミ族の踊りの鑑賞がセットになった現地ツアーがおすすめ。
前日までに花蓮市内のホテルに申し込めば、ホテル、鉄道駅、空港まで送迎してくれます!
アクセスは不便な場所にありますが、行って絶対間違いないスポットです!
台湾の潜在的世界遺産候補:②玉山國家公園(玉山国家公園)
玉山國家公園は、台湾中央部の山間部に位置している国立公園です。
公園が位置する玉山(ユーシャン)の標高は3,952mと、台湾で最も標高が高い山とされています。
周囲は台湾自然生態保護区となっていて、ダイナミックな自然が広がっています。
また、「玉山國家公園管理處」、「塔塔加遊憩區」、「梅山遊憩區」、「南安遊憩區」、の4か所に休憩や解説、案内をしてくれるセンターが整備されているので、安心して旅行できるのも良いですね!
アクセス
最寄駅は「水里駅」で、水里観光案内までは徒歩で行くことができます。
【電車】台鐵二水駅で「集集線」に乗り換え、水里駅へ向かう。
【バス】台中駅から観光長距離バス「客運」の「台中-水里」に乗り、水里駅で下車。
台湾の潜在的世界遺産候補:③棲蘭山檜木林
棲蘭山檜木林とは、宜蘭県、新竹県、桃園県、新北市にまたがる森林地区のこと。
タイワンヒノキ、タイワンベニヒノキなどが見られる美しい森です。
タイワンヒノキは質が良く、日本の寺院、法隆寺や薬師寺の昭和の大改修にも使われた歴史があります!
宜蘭の樹木林では珍しいほかの針葉樹も見ることができ、その美しい大自然の環境によって珍しい野生動物が生息しています!
台湾クロクマや台湾ヤギ、マンドリルなどの台湾北部の動物に会えるかもしれません。
台湾の潜在的世界遺産候補:④大屯火山群
大屯火山群は七星山、大屯山、朱子山、鈴井山、水天山、象天山、大田湖山、沙澳山など20以上の火山で構成されている火山群です。
長い火山の噴火活動により、円錐形の火山、クレーター、噴気孔、断層、滝などが作られ、今もそれぞれの山で見ることができます。
台北の有名観光地、「北投温泉」も大屯火山群に由来されている温泉地なんです!
北投温泉もとっても楽しく遊べる場所なので、行ってみてください♪
台湾の潜在的世界遺産候補:⑤澎湖玄武岩自然保留區
澎湖(ポンフー)とは、嘉義県の西沖合にある島のことです。
大小約90の島々と珊瑚礁からなり、その中心が澎湖島です。
澎湖玄武岩自然保留のうちの3つの無人島「錠鉤嶼」、「雞善嶼」、「小白沙嶼」は、1,000万年以上前の海底玄武岩のマグマの噴火と結露によって形成された島です。
また、「西嶼郷」という島は同じマグマ噴火と結露による景色を見ることができます。
雰囲気がまた少し違った絶景なので面白いですよ!
台湾の潜在的世界遺産候補:⑥阿里山森林鐵路
阿里山森林鐵路は、傑出した山岳鉄道と位置づけられています。
既に世界遺産になっているオーストリアの「ゼメリング鉄道」や、スイスの「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」などを上回る高低差を走る鉄道です。
そこで使われている技術の点からも、潜在的世界遺産候補といわれています。
阿里山森林鐵路を走る電車は、レトロでとってもかわいいんです!
線路の高低差は、海抜30mの嘉義市から海抜2216mの阿里山まで。
沿線では、熱低・暖帯・温帯の3つの林相と、山脈や渓谷の美しい景色を見ることができます。
平地から海抜800mの場所は一帯が熱帯林で、ガジュマル、リュウガン、アカシア、竹などが主にみられます。
海抜1,800mの高さの「屏遮那駅」までは暖帯林で、クスノキ、シリブカガシ、ナンタブ、コウヨウザン、およびスギが主にみられます。
「屏遮那駅」より海抜3000mの場所になると温帯で、 タイワンベニヒノキ、ヒノキ、タイワンスギ、テ―シャン、およびタカネゴヨウが主な種類です。
場所によって、または季節によって見せる姿を変える阿里山森林鐵路。
アクセス
地方でありながら、比較的アクセスしやすいので人気の観光地です!
台鐵「嘉義駅」にて乗り換えで阿里山鉄道を利用できます。
台湾の潜在的世界遺産候補:⑦臺鐵舊山線
舊山線(旧山線)は、台湾鉄路管理局台中線(山線)の旧線区間を指しています。
2010年6月5日から一時期は観光鉄道として営業を再開しましたが、現在列車は運行していません。
しかし、一部区間で電動自転車式のレールバイクが走っているほか、トロッコ列車などによって2024年を目標に再度観光路線として復活させる動きが本格化しています!
台湾の潜在的世界遺産候補:⑧水金九礦業遺址
「水金九」は、「水湳洞」「金瓜石」「九份」のことで、いずれも19世紀末から100年ほど採掘されていた鉱山遺跡と鉱山町の総称です。
実は、「千と千尋の神隠し」の舞台として有名な「九份」も世界遺産候補なんですよ!
きれいな夜景やレトロな雰囲気の九份も素敵ですが、こういった昔の面影を想像しながら観光をするのも楽しいです。
「金瓜石」などは、より強く鉱山が採掘されていた歴史を感じることができます。
台湾の潜在的世界遺産候補:⑨烏山頭水庫
烏山頭水庫(ウーサントウシュイク)は、台湾の台南市官田区にあるダムです。
なんと、ダムを作ったのは日本人の八田與一。
その名前をとって別名、八田ダムとも呼ばれます。
上空から撮影するとは緑色の珊瑚のように見えるため、ダム湖は珊瑚湖と称されています。
アメリカのフーバー・ダムが完成するまでは世界最大のダムだったんです!
ダムの周辺ではキャンプエリアやハイキングコースなどが整備されていて、きれいな水面のダムと新鮮な空気が満喫できる人気の観光地となっています。
また、近くにある公園の外には恋占いの石(戀占石)が置かれています。きれいな景色とパワースポットで運気が上がりそうですね!
台湾の潜在的世界遺産候補:⑩金門戰地文化
金門戰地文化は、第一次世界大戦、第二次世界大戦から冷戦、そして現在に至るまでに残された戦争遺跡のうち、完全な形で保存されているものの1つとされています。
また、金門は台湾の島ですが、最も中国に近い島であるため、中国文化も加わっています。
中国に一番近いことから、金門は、国家安全保障を守るための最初の防衛線となっている大事な島でもありました。
実際に戦争で使われた場所、遺跡が残る神秘的な島が金門島です。
台湾の潜在的世界遺産候補:⑪淡水紅毛城と周辺歴史建築群
紅毛城(ホンマオチャン)は人気の観光地、淡水にある歴史的遺産です!
古くはセント・ドミニカ城(聖多明哥城)、アントニー要塞(安東尼堡)と呼ばれていました。
紅毛城は台湾に現存する最古の建築物なんです!
1628年に当時台湾北部を拠点としていたスペイン人により建設され、スペイン勢力撤退後の1644年にオランダ人により再建されました。
1867年以降はイギリス政府に租借され、当時のイギリス領事館が業務を開始し、1980年に中華民国政府に所有権が移管されるまで続いたという歴史があります。
どうして紅毛城という名前なのかという理由ですが、実は建造物が赤レンガでできているからではないんです!
現在残っているこの赤レンガの建造物は、オランダ人により再建されたもの。
当時の人々は、オランダ人のことを彼らの髪の色から「紅毛」と呼んでいたそうです。
そこから採られた名前が「紅毛城」なんだそうですよ。
アクセス
MRT「淡水駅」下車。
駅前のバス停から淡水客運バスの「紅36」、「紅38」あるいは「837番」に乗り換え、「真理大学バス停」もしくは「紅毛城バス停」で下車する。
台湾の潜在的世界遺産候補:⑫澎湖石滬群
上空から見ると2つのハートマークのように見える澎湖石滬群。
この場所は澎湖において、昔からの漁の場所でした。
この形は、潮の満ち引きによって魚が集められ、そこから採るという古代的な手法に使われていたといいます。
現在は観光地として整備されていて、澎湖の美しい海の中に浮かぶこの場所は、まるで恋のパワースポットのようですね!
台湾の潜在的世界遺産候補:⑬蘭嶼集落と自然景観
蘭嶼(ランショ)は台湾の原住民族、タオ族が暮らしている島です。
主な産業は、トビウオ類などの漁業とタオ族の伝統文化や奇岩などの自然を生かした観光業です。
民宿があちこちにあり、原住民族の暮らしを体験することができます。
台湾ではポピュラーなタロイモやサツマイモの栽培、養豚、養鶏が行われているほか、山羊が放牧されています。
蘭嶼小耳猪という小型の黒豚の発祥地でもあります。
美しい海、雄大な自然、目を引くような赤が美しい原住民族の模様など、ちょっと普段と違う台湾が味わえそう!
台湾の潜在的世界遺産候補:⑭馬祖戰地文化
馬祖島(マーズーダオ)は、金門島に似たような戦争の跡が残る文化的に意味がある場所です。
しかし、違う点はこの場所では戦いが行われていないこと。
設備が残りつつも、使われなかったのできれいな形で現在も現存しています。
また、この島は金門よりも中国に近い位置に位置しており、お互いの国が自国の島だと主張するデリケートな問題もあります。
台湾の潜在的世界遺産候補:⑮卑南遺址
この卑南遺址(ベイナンイーヂ)を発見したのは実は日本人の鳥竜造でした。
無数のスレート柱が地面に突き立っている様子は不思議な光景です。
調査によると、周辺には原住民の古代部族がいたと推測されているそうです。
まとめ
今回は、台湾の世界遺産候補地の紹介をしました!
まだ1か所も認定されていませんが、世界中の世界遺産に負けない絶景が台湾にはたくさんあるんです!
ぜひ訪れてみてくださいね♪
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