ニーハオ!台湾在住歴8年のMEGU です。
台湾人の夫と結婚し台湾へ移住してからというもの、祝日のたびに義父母宅へ行き、ご先祖供養や神様へのお参りをしてきました。
移住当初はお参りばかりの祝日に戸惑った思い出が。
今回は筆者の義父母をはじめ、台湾人が特に重要としている5つの祝日についてご紹介します!
旅行に役立つ豆知識もチェック♪
・台湾の祝日:春節(旧正月)
- 春節の「赤」
- 春節の「爆竹」
- 春節の過ごし方
- 春節に食べるもの
- 旅行の注意点
・台湾の祝日:清明節
- 台湾のお墓
- 清明節に食べるもの
- 旅行の注意点
・台湾の祝日:端午節
- 端午節の由来
- 端午節で食べるもの
- 端午節のイベント
- 旅行の注意点
・台湾の祝日:中元節
- 鬼月中にしてはいけないこと
- 旅行の注意点
・台湾の祝日:中秋節
- 中秋節に食べるもの
- 中秋節にバーベキュー
- 文旦の皮を頭にかぶる
・台湾の祝日:その他
- 国慶節(新暦10月10日)
- 台風休み
台湾の5大祝日
台湾には、春節(旧正月)、清明節、端午節、中元節、中秋節という5つの祝日があります。
この5大祝日の中で1番長い連休になるのが、春節(旧正月)です。
日本に比べ祝日が少ない台湾では、春節は多くの台湾人が胸躍らせ楽しみに待ち望んでいます!
春節前にボーナスが出るので、春節の連休で海外旅行に出かける人も多いです。
新暦の正月は、1月1日だけがお休みで1月2日からは学校も会社も通常営業。
12月31日の大晦日も、学校・会社があるんですよ~!
台湾の祝日:春節(旧正月)
台湾で1番盛り上がり、重要とされている祝日が春節(旧正月)です。
1月下旬にある旧正月を祝う春節ですが、2020年は1月23日~1月29日になります。
台湾の春節に対するイメージは「赤」と「爆竹」。
春節中は街中が赤に染まり、最近では昔に比べ少なくなりましたが夜には爆竹が鳴り響きます。
春節の「赤」
春節前になると、お店や露店で、赤い張り紙が売られ始めます。
お年玉袋も売られますが、これも赤!
とにかく春節に関するものは赤のものばかり。
これには昔から伝わるあるお話が関連しているんです。
春節の「爆竹」
年獣を追い払うために爆竹を鳴らすほかにも、爆竹には邪気を払う力があると言われています。
台湾だけではなく、中華圏は春節や祝い事がある時に爆竹を鳴らす風習があります。
環境問題や騒音問題などにより、春節の爆竹使用は減りましたが、寝ているとパパパパーン、しばらくするとまたパパパパーンと賑やかな夜が数日続きます。
春節の過ごし方
台湾の春節は、故郷で家族と食卓を囲み、「年菜」と呼ばれるおせち料理を食べるのが一般的です。
年菜を食べながら、今年1年を振り返って家族団らんを楽しむのです。
また、「紅包」も忘れてはいけません。
「紅包」とはお年玉のことで、文字通り赤い包みにお金を入れ子ども達へ渡します。
あとはお酒を飲んだり、麻雀をしたり、トランプをしたりして1年の最後の日を楽しみます♪
春節に食べるもの
台湾の春節では、日本でいうおせち料理の「年菜」を食べます。
年菜で食べられるものには意味があります。
・大根→新年最初の願いが叶う
・お餅→仕事で出世する
・長年菜とよばれる野菜→長寿
・魚→財運
・鶏肉→子孫繁栄
などなど、それぞれ新年への想いをこめた料理をつくります。
日本のおせち様々な願いが込められた縁起物なので、台湾と同じですね♪
旅行の注意点
春節は多くの台湾人が故郷へ帰る為、公共交通機関や高速道路は大混雑します。
台北以外の場所へ行く予定の方は早めにチケットを確保しましょう。
なお、デパートなどは春節中も営業していますが、個人経営のお店や夜市の屋台など営業していません。
事前に行きたいお店が春節中、営業しているのか確認しておくのがベストです!
混雑の状況や、お店が営業していないなど残念なことも多いこの時期の旅行ですが、新年を迎え活気に満ちた台湾の様子を見ることができますよ!
台湾の祝日:清明節
台湾の祝日「清明節(せいめいせつ)」は、お墓参りの日です。
中国語で「掃墓」と呼ばれ、字のごとくお墓を綺麗にしてご先祖様に手を合わせる日です。
日本でいうお彼岸と似ていますが、台湾では一般的にお墓参りするのは清明節のみです。
台湾のお墓
各家庭によっても違いますが、我が家のお墓は山にあり、墓石ではなくコンクリートでできた小さな家(のように見える)が建っています。
その中に大きな壺にはいった遺骨が納められいます。
台湾は、以前は土葬でしたが、現在の大半が火葬です。
清明節に食べるもの
台湾の祝日「清明節(せいめいせつ)」には、潤餅を食べます。
潤餅とは小麦粉でできた薄いクレープのような生地に、具材を入れ巻いて食べる揚げない春巻きです。
清明節の1〜2日前は火を使ってはいけないと言われており、火を使わずに食べられる潤餅が食べられるようになりました。
台北には潤餅のお店や屋台が多くあるので、どんな味か気になった方はぜひ食べてみてくださいね~!
旅行の注意点
清明節当日は、お墓参りのためお休みする個人経営のお店はありますが、春節に比べて多くはありません。
ただ連休でレストランも、観光場所も人でいっぱいです!
台湾の祝日:端午節
台湾の祝日3つめは、「端午節(たんごせつ)」です。
日本にも端午の節句があり、柏餅を食べたり、子どもがすこやかに大きくなるように願いますが、台湾の端午節はちょっと違います。
端午節の由来
昔戦国時代の詩人(政治家でもある)「屈原」という人物が、川に身投げし自害した日が旧暦の5月5日で、この事件が端午節の風習を作り出しました。
屈原は、自国を愛し強い忠誠心を誓っていましたが、国外追放されてしまい、結果自国は他国に占領されてしまいました。
それを嘆いた屈原は、自害したのです。
端午節で食べるもの
台湾の端午節では、ちまきを食べます。
これは屈原を慕う国民たちが、川へ身投げした屈原の遺体を探す際、遺体が魚に食べられないよう餌となるちまきを巻いたことが発端といわれています。
ちまきには、もち米の中に豚肉・エシャロット・塩漬け卵・シイタケなどを入れて蒸した一般的なちまきの他に、中にあんこが入った甘い系ちまきもあるんですよ!
台湾の北部と南部では、ちまきの作り方も違うので機会があれば食べ比べをしてみてくださいね!
端午節のイベント
端午節といえば「ドラゴンボートレース」です。
ドラゴンボートレースとは長い龍の形をした手漕ぎボートに、18人の漕ぎ手・1人のかじ取り・1人の旗取り役・1人の太鼓叩き役の計21人が乗り、早さを競うレースのことです。
これも屈原に関することが発端と言われており、屈原の遺体を探す際に、魚を太鼓の音で遠ざけながらボートに乗ったからだそう。
屈原さんはとても国民から愛されていたんですね。
このドラゴンボートレースは、高雄の愛河という場所でも行われています。
台北では「大佳河濱公園」で開催されるので、ぜひ観戦してみてほしいです!
旅行の注意点
お店はだいたい通常通り営業していますが、連休中なので公共交通機関や観光地は混雑しています。
また、人が多いところではスリも発生するので貴重品の管理にお気をつけください!
台湾の祝日:中元節
台湾の祝日「中元節(ちゅうげんせつ)」は、日本のお盆と同じで、ご先祖様供養の日です。
台湾では旧暦の7月は「鬼月」と呼ばれていて、鬼の門が開きあの世からご先祖様が戻ってきます。
旧暦7月15日の中元節以外でも、旧暦の7月中はあちこちでお供え物をして、お参りしている様子を見かけます。
鬼月中にしてはいけないこと
日本でもお盆中は、海に行ってはいけないなど言われていますよね。
台湾でも鬼月中はタブーとされていることがあります。
1.海や湖で泳いではいけない
2.夜に写真を撮ってはいけない
3.できるだけ病院へ行ってはいけない
4.家や車を買ってはいけない
5.夜に口笛を吹いてはいけない
6.肩をたたかれて振り向いてはいけない
7.壁のそばを歩いてはいけない
8.夜に洗濯物を干してはいけない
などがタブーとされています。
ただみんなそれを守っているかといえば、信じる信じないによって違いますね。
この時期テレビでは、怖い映画が放送されることが多く、そのCMをみるたび早く鬼月終わってくれ~!!と叫んでしまいます。
旅行の注意点
端午節と同様、ほとんどのお店は営業していますが、連休でどこも混雑しているのでスリにご注意を。
なお、家前店前で紙のお金を燃やしているので、近くを通る時は火傷や灰に気を付けてください!
台湾の祝日:中秋節
日本ではお月見にあたる時期「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」も、台湾では祝日となっています。
台湾では春節・端午節・中秋節で3大祝日と言われるくらい重要な日となっています。
月を眺める他にはやはりお参りが大切で、神様とご先祖様に手を合わせます。
また、満月の丸さから家族も丸く、つまり家族団らんで過ごすようです。
中秋節の月に関するお話もいくつかあります。
・嫦娥」と呼ばれる女神のお話
・呉剛と呼ばれる男性のお話
・兎のお話
中秋節に食べるもの
中秋節には月餅を送りあう習慣があります。
日本のお中元のように、日ごろお世話になっている方へ送ります。
スターバックスや有名菓子店などで、この期間限定月餅を販売しているので、この時期台湾に来られる方はおみやげにいかがでしょうか?
ではなぜ月餅を送りあう習慣ができたと思いますか?
それは、昔の中国で計画されたある作戦からきています。
このことから中秋節には月餅を送るようになったそうです。
中秋節にバーベキュー
今や中秋節になると欠かせないバーベキュー。
家の前や、店前などあちらこちらからイイ匂いがしてきます。
これはあるバーベキューソースメーカーがテレビCMを流したことから火がついたんですよ!
スーパーでも中秋節前になると、バーベキューセットが山積みです。
おもしろいのが、台湾のバーベキューには食パンが欠かせず、焼いたお肉を挟んで食べること!
わたしもすっかりその食べ方のとりこです。
文旦の皮を頭にかぶる
月餅同様、文旦を送りあいます。
日本の文旦よりも大きな文旦の皮を切って、子どもの頭にかぶせて遊ぶことも。
文旦の皮には、蚊を防ぐ効果があり昔はそうやって蚊を防いでいたそうです。
あと義父いわく、子どもにかぶせるとかわいいから!!とのこと(笑)確かにかわいいです。
中秋節の時期は、ちょうど文旦の旬であり、文旦の中国語発音と「子どもの幸せを祈る」という意味の発音が似ていることから中秋節に送りあうようになりました。
台湾の祝日:その他
ここからはちょっとオマケで、5大祝日以外の祝日をご紹介します!
国慶節(新暦10月10日)
この日は街中が台湾国旗で溢れます。
なぜなら台湾の建国記念日だからです!
台湾の総統(大統領)がいる、総統府では式典が執り行われ、その他台湾各地でイベントが行われます。
毎年開催場所が変わり、2019年は台湾南部の屏東で花火大会・桃園市で音楽イベントが行われます。
台風休み
祝日とは違いますが、台湾らしいお休みが台風休みです。
台風が接近すると、学校や会社がお休みになります。
発令は各市長によって行われ、テレビやホームページなどで確認できます。
台風休みといっても相当ひどい台風ではない限り、飲食店などは営業しています。
また台風休みになった人たちがカラオケや映画館に行くことが多いので、カラオケや映画館も営業しています。
まとめ
今回は、台湾の5大祝日をご紹介しました。
旅行で気をつけるべきは「春節」!
お店がお休みになることが多いのでご注意を♪
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