【注意】秋の韓国旅行はチュソクに注意！お店が閉まる？交通機関は？韓国のお盆秋夕の風習を紹介♪

みなさん、こんにちは。韓国在住のj.koreaです。

今回は、みなさんも一度は耳にしたことがあるだろう韓国の「秋夕（チュソク）」について、ご紹介したいと思います。

秋夕の時期に韓国旅行を考えている方や、旅行計画の参考にしたいという方は、ぜひご覧ください♪

そもそも秋夕（チュソク）とは？

ソウル市内の様子

「秋夕（チュソク）」は、韓国を代表する秋の伝統名節で、「ハンガウィ（한가위）」と呼ばれたりもします。

チュソクは、1年のうちでもっとも月が明るくかがやく旧暦の8月15日を指し、日本の「お盆」にあたる韓国の行事です。
日本でも、8月15日は「中秋の名月」と呼ばれていますよね。

韓国では、チュソクの当日とその前後1日が祝日となり、長いときには5日ほどの連休となることもあります（土日含む）。
連休には家族や親戚が一同に集まり、先祖に感謝をささげる儀式やお墓参りを行うのが恒例となっています。

そのため、チュソクにはお店が閉まったり、交通機関が混雑することも。

2020年のチュソクはいつ？

チュソクは、旧暦の8月15日となっており、旧暦でカウントされるので毎年日にちが変わります！

ちなみに2020年のチュソクは10月1日。
チュソク当日の前後1日もそれぞれ祝日となるので、9月30日と10月2日も祝日となります。

なので、2020年のチュソクの連休は、9月30日～10月2日となります。

チュソクの風習：①茶礼（チャレ）

韓国の名節の食事風景

チュソクの当日には、「茶礼（チャレ）」と呼ばれる、ご先祖様を供養する儀式が行われます。
茶礼が行われるのは年に2回、日本のお正月にあたる「旧正月（ソルラル）」と、「チュソク（チュソク）」です。

茶礼は基本的に各家庭で行われ、女性がお供え物の食事を用意して、拝礼などの儀式は男性のみで行うのが基本です。
しかし、この文化も年々少しずつ変化してきており、女性や子供が儀式に参加する家庭も、最近では増えているようです。

ちなみに、韓国人の夫と結婚した筆者の義実家では、女性は儀式には参加せず、拝礼は主人の父親と主人のみで行います。

儀式が一通り終わると、祭壇に用意した食事を家族みんなで食べます。

写真は何年か前の旧正月（ソルラル）の時の食事の様子です。
お正月なので餅入りのスープが写っていますが、チュソクの当日も、このようにテーブルに並べられた食べ物を家族で囲んでいただきます。

チュソクの風習：②省墓（ソンミョ）

ソウル市内の高速道路

茶礼が終わると、今度は家族でご先祖様が眠るお墓へと、お墓参りに向かいます。
韓国では、このお墓参りのことを「省墓（ソンミョ）」といいます。

筆者の義実家では、自宅でかんたんに茶礼をすませて終わりなので、このお墓参りについてはしたことがありません。
最近では、お墓の代わりに納骨堂を利用する人も増えたこともあって、こうした伝統行事を行わない家庭も増えているようです。

チュソクの風習：③贈り物（ソンムル）

韓国マートのソンムルセット売り場

日本のお盆時期に、お世話になった方や親戚などに「お中元」を配るように、韓国のチュソクにも贈り物をする風習があります。
チュソクが近づくと、デパートやマートには特設コーナーが設けられ、各メーカーによる贈り物商戦が繰り広げられます！

同じように、日本のお正月にあたる「旧正月（ソルラル）」にも、贈り物をします。
韓国の贈り物は、海苔やハムなどの食料品や、シャンプーや洗剤セットなどの生活用品が定番。

なかには、高麗人参や漢方などの、韓国ならではの贈り物セットもあります。

チュソクの風習：④松餅（ソンピョン）

秋夕の定番ソンピョン

チュソクの名節料理として有名なのが、「松餅（ソンピョン）」と呼ばれるお餅です。
きれいに包まれた皮のなかには、ごまや小豆などが入っています。]

チュソクの前日には、この松餅（ソンピョン）を買うために、お餅屋さんに行列ができるほど！

なかには、前日に自宅で手作りする家庭もあります。
「松餅（ソンピョン）を上手に包めれば、かわいい赤ちゃんが生まれる」という言葉もあるそうです。

松葉をしいた蒸し器で作ることから「松餅（ソンピョン）」と呼ばれるようになったのだとか。
もちっとした食感と、ほんのりと甘さのきいたあんがおいしいです！

チュソク期間中の注意点：①お店の営業時間や休業日に注意

東大門のショッピングビル

日本から韓国へ、チュソク期間に旅行に行くときの注意点についてまとめました。

まずは、お店の営業時間や休業日。
最近では、チュソク（チュソク）も休まず営業するお店も増えてきていますが、せっかく韓国に来たのにお目当てのお店が閉まっている、なんてこともあり得るので、営業時間や休業日を事前にしっかりチェックするようにしましょう！

個人経営のカフェや食堂などは、チェーン店に比べて、チュソク期間にお休みする確率が高いです。
また、ショッピングの聖地として日本人にも人気の東大門エリアでは、ほとんどのファッションビルがチュソク当日とその前後を休業日としています。

一方で、観光客をターゲットとする明洞（ミョンドン）や仁寺洞（インサドン）などは、チュソクと言ってもほとんどその影響が見られないと言ってもいいでしょう。

チュソク期間中の注意点：②帰省ラッシュに注意！

ソウル市内のバスターミナル

チュソクの恒例行事である「茶礼（チャレ）」や「省墓（ソンミョ）」は、チュソク当日の午前中から昼間にかけて行われます（茶礼は当日の朝）。

そのため、多くの人たちがチュソク前日から、当日の早朝にかけて都心から地方へ向かいます。
そして一通りの儀式が終わると、今度は地方からソウルへ戻る人たちの、帰宅ラッシュが始まります。

ソウルから、大邱（テグ）や釜山（プサン）などの地方に向かう電車や高速バスは、何か月も前から売切れになってしまうことも。
チュソクの連休直前は、帰省ラッシュのピークを迎えると言われており、ソウルから地方への移動を考えている人は、チュソク時期は避けたほうがよいです。

仕事の都合などでどうしても、という場合は、できるだけ早い時点でチケットを確保することをオススメします！

筆者も以前、どうしてもチュソクの時期に釜山に行かなくてはいけなくなり、慌ててバスや電車のチケットを探したものの撃沈。
結局、ソウルから釜山まで、自家用車で行くはめになってしまいました。

また、電車やバスだけでなく、空港の混雑も予想されるので、時間に余裕をもって行動しましょう！
日本のお盆やGWの混雑具合を、思い浮かべてもらえばいいかと思います。

チュソク期間中の注意点：③ポイント

韓国の空港

このように、チュソク時期には普段とちがった韓国の様子に、戸惑うことも多いかもしれません。

しかし、それだけで旅行をキャンセルしてしまうのは、もったいないです！
事前にしっかり準備をしておけば、チュソク時期の韓国旅行もこわくはありません。

以下のポイントに注意すれば、チュソク時期でも問題なく、韓国旅行をたのしむことができますよ♪

・お目当てのスポットの営業時間と休業日をチェック
・チュソク当日は、明洞や仁寺洞などの観光地をメインに行動
・地方に行く場合は、早めにチケットを確保
・帰りは時間に余裕をもって空港へ

まとめ

韓国の伝統行事「チュソク（チュソク）」について、まとめてみました！
筆者も実際に、「チュソク時期の旅行はどう思う？」などの質問を、友人からもらうことが多いので、チュソク時期のご旅行の注意点なども合わせてご紹介しました。

ぜひ、みなさんのご旅行の参考にしていただければうれしいです♪