みなさんこんにちは!
2019年の目標は教養人になること。Kenと申します。
今回ご紹介する龍山寺(ロンシャンスー)は、歴史や宗教の観点から見ても興味深いスポットです。
せっかく訪れるからには、事前に少しでも勉強してから行くと印象に残りやすいもの!
龍山寺のアクセス、見どころ、一緒に回りたいところなどもご紹介していきます。
龍山寺とは?
龍山寺は、故宮博物院・中正紀念堂・台北101と並び台北の4大観光スポットとして知られています。
龍山寺の歴史は、遡ること280年以上、1738年に始まります。
台北最古の寺院と言われ、中国福建省から台湾にやってきた人々により、福建省にあった福建晋江安海龍山ののれん分けのような形で2年の歳月をかけて創建されました。
このお寺には、中国からの移民が台湾にやってきた時には台湾の環境が悪すぎたため、神のご加護にあずかりたいという当時の人の想いが込められているとか。
天災や戦争による損傷を受けて何度か改修工事が行われた後に現在に至っています。
1900年代に行われた改修工事により芸術性に富んだものになり、眺めるだけでも記憶に残るような寺院になっています。
このお寺に祀られているのは日本でもその名をよく耳にする観音菩薩(観世音菩薩)。
仏教の代表的な菩薩で、仏教の仲間への友情と悩める者への同情など仏教における慈悲を人格化した菩薩と言われています。
太平洋戦争中にも空襲で龍山寺の一部は被害にあったものの、観音菩薩像は奇跡的に損傷を免れ、こんなこともあってより一層ありがたがられているのだとか。
現在では他にも道教や儒教などの神様も祀られており、合わせて100以上にも及びます。
お寺だというのに他の宗教の神様が祀られているというのは興味深いところ。
僕が訪れたときには、観光客もいましたが、それ以上に現地人と思しき人の姿が目立ちました。
日中にも関わらず、多くの人で溢れる龍山寺は台湾の信仰の中心的存在なのだなと感じたことを覚えています。
龍山寺は台北駅からだとラインカラーは青の板南線で2駅、龍山寺駅を降りてすぐアクセスできます。
龍山寺:参拝の仕方
続いて龍山寺のお参りの仕方と、一緒に回りたいスポットについてご紹介します。
入口と出口
どこから入っても良いわけではなく、参拝者は右側の入り口、「龍門」から入りましょう。
日本でも左足からお寺に入れと言われることがあるように、龍山寺でも左足から踏み入れるのが良いとされているようです。
また、敷居を踏まないように気をつけましょう。
ここも日本と同じですね。
入ったらすぐに左手にある龍山寺参拝ガイドなるものに目を通すと良いでしょう。
日本語でもしっかり参拝方法についての案内があります。
帰りは反対側にある「虎門」から出ることになります。
流れについていけばそこまで神経質になる必要もないでしょう。
線香を買って参拝へ
入り口付近にある売店で線香を購入します。
7本で10元(≒35円)で売られています。
線香の全てに火をつけましょう。
そして本殿に向かって参拝。
この参拝は日本のものとはちょっと異なるので台湾では台湾流で行いたいところです。
まずは本殿から。
線香を両手で持って少し高く掲げて3回お辞儀をします。
この間に自分の名前・住所・誕生日を頭の中で唱えながらお祈りをするのが台湾流のお祈りだとか。
お祈りが済んだら金色の香炉の中に線香を投げ入れます。
このようにして、他の6つの香炉についても同様に参拝していきましょう。
反時計回りに順路を進んでいきます。
先ほども触れたように、龍山寺にはたくさんの神様が祀られています。
例えば、学問の神様「文昌帝君」、恋愛の神様「月老神君」、航海の神様「天上聖母」など。
願いを叶えてもらえるように、正しくお祈りできたらいいですね。
おみくじ
台湾のお寺にも日本と同様、おみくじなるものが存在します。
日本の場合はくじをいきなり引くだけですが、神様におみくじを引いて良いか、そしてこの番号で良いのかと確認する点で台湾のものはいくらか異なります。
①半月状の木片を2つ両手ではさみ、台湾流のお祈りをしましょう。
願いだけでなく、プロフィールもしっかり神様に伝えます。
②おみくじを引いて良いか神様にお尋ねします。
木片を床へ落として表裏が出ればおみくじを引いて良いのですが、そうでなければ①に戻りましょう。
③表裏のペアが出たら竹の棒を引きます。
日本と同じく番号を手にすることになるのですが、またしても神様にこの番号で良いのか確認するのが台湾流。
木片を落として、裏表のペアが3回連続で出てようやくおみくじの紙を手にすることができます。
ただし、観光客の場合は1回で良いこともあるようです。
④やっとおみくじを手にすることができます。
引き出しから取り出しましょう。
休日などは日本語での解説をしてもらえることもあるみたいです。
龍山寺:一緒に回りたい剥皮寮歴史地区
龍山寺から歩いて5分ほどのところにある剥皮寮(ボーピーリャウ)歴史地区。
剥皮寮の一帯はもともと淡水河に面した港町として栄えた街でした。
木材の貿易をしていた地域で、木の皮を剥がしていたことから剥皮寮という名前になったようです。
この剥皮寮歴史地区では、清朝時代の伝統的な建物や、日本統治時代の建物が保存されています。
保存の規模は、台湾の中でも最大規模なのだとか。
アジアの伝統的な建築様式と西洋風のレンガ造りが混ざった、ノスタルジックな空間が広がっています。
2000年代からこの地区の再開発を進めようという動きもありましたが、周辺住民を始め歴史的財産を守ろうという人々の運動のおかげで再開発に代わって改修工事が行われ、2009年に完成し今の姿となりました。
剥皮寮歴史地区は、その素朴な美しさゆえに数々の映画のロケ地として使われました。
現在では展示会のためのイベントスペースのようなところもあります。
老松小学校に隣接した台北市郷土教育センターでは昔の暮らしぶりを垣間見ることのできる建材や生活用品などが展示されているので、興味のある方は一緒に回ってみても良いでしょう。
営業時間:9:00-17:00(月曜休館)
まとめ
信仰の対象として、そして芸術的な側面からも興味深い龍山寺とその近くにある剥皮寮歴史地区について紹介しました。
龍山寺や龍山寺を信仰している台湾の人々に想いを馳せて、清い心を持って参拝に向かう素敵なひとときを過ごすヒントになっていれば幸いです。
時間的余裕があれば龍山寺の近くにある剥皮寮歴史地区にも足を運ぶと、また違う台湾の姿を見ることができるかと思います!
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