こんにちは!みーこです。
今回は、最先端のファッションブランドやカフェなどが建ち並ぶおしゃれな代官山の一角に佇む「旧朝倉家住宅」をご紹介します♪
集合住宅やショップ、オフィスなどが集結したヒルサイドテラスに隣接する旧朝倉家住宅は、大正ロマン溢れる和と自然が堪能できる穴場スポット!
大正時代に建てられ国の重要文化財にも指定された木造建築や土蔵、そして美しい回遊式庭園などが楽しめます。
都会の喧騒を離れ静寂に包まれた旧朝倉家住宅は、最近では年配の方だけでなく若者にも注目されているスポットなんですよ♪
そんな旧朝倉家住宅の基本情報や見どころポイント、料金、アクセス方法などをたっぷりとお届けします!
・旧朝倉家住宅:大正ロマン溢れる主屋
・旧朝倉家住宅:見どころポイント
・旧朝倉家住宅:朝倉家はとんでもない大金持ちだった?
・旧朝倉家住宅:歴史的な主屋でお茶会が楽しめる
・旧朝倉家住宅:旧朝倉家住宅のアクセス方法
・旧朝倉家住宅:見学の注意点
旧朝倉家住宅はどんなところ?
旧朝倉家住宅は、東京・渋谷区の代官山にある名所です。
大正時代に建てられた、土地の名士である朝倉家の住宅です。
現在は代官山のヒルサイドテラスの一角に佇んでいます。
旧朝倉家住宅の持ち主は朝倉虎治郎氏という人物で、東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任しました。
敷地内の北側に主屋が建ち、西に土蔵、東に庭門や車庫があります。
今からさかのぼること100年前、関東大震災以前に建てられた数少ない大正期の和洋風建設が残る歴史的な建造物として平成16年に国の文化遺産に指定されました。
大正ロマン漂う2階建ての主屋と回遊式庭園が魅力的で、現在は一般公開されゆっくりと見学することができます。
主屋の周りには年代を感じさせる土蔵や車庫などがあり、紅葉時期には庭園の木々が美しく彩り、見ごたえありますよ。
旧朝倉家住宅:大正ロマン溢れる主屋
木造2階建ての主屋は、屋根は瓦葺(かわらぶき)になっていて外壁は下見板張、ほとんどの部屋が畳敷きになっており大正ロマンに満ちた住宅となっています。
国の重要文化財に指定されているのは、敷地内の北側に建てたれた主屋と西側に建つ土蔵の2棟です。
外壁はダークな板張りの漆喰塗(しっくいぬり)が施されており、木のぬくもりが感じられる造りになっています。
また、天然石をつかった洗面台付きのトイレや数々の和室も見ることができ、まるで大正時代にタイムスリップしたかのような気分が味わえますよ。
朝倉虎治郎氏は議会長もしていた人物なので、この住宅にはたくさんの偉い方たちがやって来ていたのではないか…と想像しながら散策するのも楽しみのひとつです!
旧朝倉家住宅:見どころポイント
それでは旧朝倉家住宅の見どころスポットをご紹介していきましょう。
旧朝倉家住宅は和風建設ですが、洋間、書院風、数寄屋座敷など部屋ごとによってデザインが異なるのも見どころのひとです。
明治から昭和中期にかけての大邸宅の特徴が残されているので、隅々まで見てみると面白い発見があるかもしれません♪
また、主屋の見学は土足禁止で靴を脱いで見ててまわるので、見学の際は注意してくださいね。
杉の間
まず最初に訪れたい場所は3つの部屋から構成された杉の間です。
杉の間は、議会に関わる陳情(ちんじょう)などで訪れるお客様を案内していた部屋だと言われています。
大正時代、正式な接待を行う部屋は書院風にするという習わしがあり、3間ある杉の間のうち書院風の1間は客人を迎える応接間として使われていました。
杉の間の南側に位置する残りの2間は、格式ばらない雰囲気の数寄屋風となっており、財力者の証でもある板目の杉材がふんだんに使われています。
杉の間にはゆったり腰を掛けてくつろげる縁側があり、ここから望む庭園は絶景です。
障子の間から見える日本の美はまさに風情あふれる光景なので一見の価値ありですよ!
洋間
旧朝倉家住宅には、和室だけではなく洋室もあります。
場所は玄関脇の右手にあるスペース。
朝倉家は特に財閥ではなかったため洋式の宴会を開く機会はなかったのですが、海外のお客さんに洋式の接待もできるようにと1部屋だけ洋間を作ったとされています。
また、洋間は接待部屋だけでなく執事が事務作業をするスペースにも使用されていたのだとか。
窓枠や天井、壁の下部に木が使われた洋式らしい部屋となっており、レトロな雰囲気が楽しめます。
庭園
旧朝倉家住宅には3つの庭園があります。
1つ目は玄関前にある前庭、2つ目は屋敷内の坪庭、3つ目は敷地の南側に位置するメインとなる主庭です。
庭園はこじんまりと見えて以外にも奥行きがあり、ゆっくりと回遊できるようになっているので庭マニアにもたまらないと思います。
どの庭園も「本当にここは東京なの?」と目を疑いたくなるような風情ある雰囲気となっていますよ。
また、素晴らしい回遊式庭園もあり、石灯籠(いしどうろう)が置いてあったり、ツヅジやモミジなど様々な木々が植えられています。
そして秋になると庭園は紅葉の名所に変わります。
毎年11月下旬が紅葉の見頃となり、オレンジ色に色づいた美しいモミジを見ることができますよ。
板戸
旧朝倉家住宅には至る場所に板戸が見られます。
注目は階段の踊り場にある板戸で、菊や唐獅子牡丹(からじしぼたん)の模様がデザインされています。
唐獅子牡丹は中国から伝わってきた模様で今ではさほど珍しくはありませんが、当時日本風だった旧朝倉家住宅では中国的な意匠である珍しいデザインだったそうです。
この板戸を作った人物は明治生まれの日本画家、小猿雪堂(こえんせつどう)とされています。
土蔵
旧朝倉家住宅には主屋の西側と連結して建てられた土蔵があります。
土蔵とは食料庫などの蔵とは違い、盗難や火災に備えて四面を土や漆喰 (しっくい) などで塗り固めた倉庫を指します。
旧朝倉家住宅の土蔵も壁鉄筋コンクリートで作られたかなり立派なものとなっています。
この土蔵は主屋と同じく国の重要文化財に指定されていますよ。
車庫
旧朝倉家住宅には住宅が建設された大正時代の車庫がありました。
現在見ることのできる車庫は創建当時のものではなく当時の姿を復元したもの。
今では当たり前の車庫も、自動車が普及され始めた当時はとても珍しかったようです。
旧朝倉家住宅:朝倉家はとんでもない大金持ちだった?
では、ここで朝倉家はどのような一家だったのか歴史を見ていきましょう。
旧朝倉家住宅の建設者である朝倉虎治郎氏はもともと愛知県出身でしたが、朝倉家に婿養子に入り明治初期から代官山一帯で米屋を営む商家となりました。
現在ヒルサイドテラスが建つ代官山の高台一帯を所有している大金持ちの名家だったのです。
家業を営みながら渋谷町会議員を務めていた朝倉氏でしたが、東京府会議員になったことをきっかけに家業を弟に託します。
太平洋戦争が終息した後、日本は困難期に入り朝倉家も住宅を売却したり苦難の歴史を辿りました。
現在の朝倉家は、ヒルサイドテラスなどを管理する朝倉不動産という不動産会社を経営しています。
旧朝倉家住宅:歴史的な主屋でお茶会が楽しめる
旧朝倉家住宅では1年に数回お茶会が開かれ、歴史ある主屋でお茶をたしなむことができます。
開催時期や日時はその年により異なりますが、春と秋のシーズンに開催されることが多く午前と午後に分れて行われます。
このお茶会は渋谷区茶道連盟が開催しているイベントで、通常の見学料金だけで参加することができるんですよ。
お茶会の当日は整理券が配られ、なくなり次第終了となります。
特に新春をお祝いするお茶会や、紅葉時期のお茶会はとても人気なので、毎年100~200人以上もの参加者が訪れるのだとか。
春はツツジが、秋は紅葉鑑賞が楽しめるので参加したい方は公式HPをチェックしてみてくださいね!
旧朝倉家住宅:旧朝倉家住宅のアクセス方法
旧朝倉家住宅へのアクセス方法をご紹介します。
旧朝倉家住宅の最寄り駅は東急東横線「代官山駅」となり、駅から徒歩5分ほどの距離で到着します。
代官山駅から旧山手通りの交番を目指して行くと、交番の向かい側にヒルサイドテラスが見えてきます。
このヒルサイドテラスの隣りが旧朝倉家住宅になります。
代官山の駅周辺にはおしゃれなショップや飲食店があるので、散策しながら目指すのもアリですよ♪
また、渋谷駅から行く場合はバスを利用することができます。
渋谷区のコミュニティバス「ハチ公バス」を使って、夕やけこやけルートで周り「代官山駅停留所」で降りましょう。
旧朝倉家住宅には駐車場がないため電車かバスでの来園がおすすめです。
旧朝倉家住宅:見学の注意点
旧朝倉家住宅を見学する際いくつかの注意事項があります。
主屋を見学する際は必ず靴を脱いで見学しなくてはいけません。
また、施設保存のためスリッパなどを履くこともできないため、冬の時期は足元が暖かい厚手の靴下を着用しておくと良いですよ。
敷地内は飲食禁止となっているのでお菓子などを食べながら見学しないようにしてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は渋谷区・代官山にある旧朝倉家住宅の見どころや基本情報、アクセス方法をまとめてご紹介しました。
大正時代に建てられた古き良き時代の住宅や美しい日本庭園があり、東京にいながら落ち着いた雰囲気が楽しめます。
まるで100年前の日本にタイムスリップしたような空間なので、デートはもちろん家族三世代でも楽しめる穴場スポットですよ♪
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